40女、自立への道

健康に過ごすためのあれこれ、日々のことを綴ります。

職場のペンキ塗装のにおいで体調を崩し、病気休暇をとった話。

こんにちは。またしても大変間が開いてしまいました。

 

さて、前回「健康に過ごすためのコツ」にテーマ変更したことを、ここで声高に宣言したにも関わらず、一つも記事が書けないまま、現在病休3日目に至りました(^_^;)

  

ちょっと言い訳すると、ずっと書きたいと思いつつ、毎日疲れていてそれどころでは

なかったのです。。

そしてついにまた病休に入る羽目となりました(^_^;)約1年半ぶり2回目。

というわけでやっと暇が出来たので、早速この経過を書いていきます。

 

背景を説明します。

 

私の職場は現在工事休館中で、外壁と内壁のペンキ塗装をしております。

 

期間中、職員はどこかに移動させられることもなく、今まで通り出勤し、主に事務室内

で通常業務を継続しております。

 

公共施設なので他にもスペースはあり、その日にどこをやるかによって、においの濃

度と受ける影響は違います。緩い時は常にそこはかとなくペンキのにおいが漂ってお

り、たまにきついにおいがふっとする感じです。

きつい時は、もう事務室入った瞬間に、むっとする有機溶剤ガスのにおいが立ち込め、

普段は大丈夫な人でも気持ち悪くなったり、喉がいがいがしたりしていました。

 

ふだんの症状は、頭がぼーっとする、出勤時の朝や入った瞬間のにおいでの吐き気、目

やのどの違和感や渇き、湿疹、歯茎の全体的な痛み、だるさ、気持ち悪さ、ふらつき、

などが現れました。

においが強烈だったり、休職前の後半になると、頭痛がしたり、歯磨き時に歯茎から

出血したり、のぼせている訳でもないのに顏が赤くなったりしていました。

 

私は敏感なほうなので、においがきつい時はとてもそこにはいられません。5分でも

具合が悪くなるので、上司に訴え、たいていいつもにおいのない違う部屋に避難して、

そこでできる作業をしていました。そこならマスクを着けずとも呼吸ができましたの

で。(マスクはマスクで呼吸が浅くなるし、マスク自体のにおいもあまり得意ではない

ため)

時と場所に合わせて使用するため、マスクはいつも3種類は持ち歩いていました。

(自転車通勤用の眼鏡がくもらないクッション付きタイプと、通常の外歩き用普通

タイプと、職場用の活性炭入り密閉型マスク)

 

出勤すれば、マスクをしていても必ずいくらかは吸う状況。まずこれがストレスでし

た。さらにストレスなのは、いつどこをやるか、今後の全体計画が前もって知らさ

れず、1週間前とかにならないと知らされない状況なこと。

いつまた強力な、耐えがたいほどのにおいに晒されるかと思うと、気が気じゃありませ

ん。そしてまだ工事期間は1か月半もありました。

これらのストレスがさらにいろんな身体症状を引き起こしました。

朝の吐き気や涙、歯茎の痛みや出血などは、これがかなり大きな原因です。

 

不思議なのは皆、聞いてみると必ず体のどこかに不調を感じているようなのに、相変わ

らず平然と仕事をしていたことです。

「今日きついねー」とかいう会話はするものの、持病もあるし、このガスが原因という

わけではないかも、などと考えたりしているようでした。

 

私は自分で外に置いてあるペンキの缶を見て「アレルギーを引き起こす危険がありま

す」「喘息持ちの人はアレルゲンになりますので注意」との旨書いてあるのを、しっか

りこの目で見たので、余計ストレスでした。

でも周囲は私ほど精神的ダメージを被っているような人もいなそうでした。

 

私としてはさらに「予定が分からない」ことが大きなストレスとなって体調を蝕む状況

だったので、周りはともかく自分はなんとか改善に向けて動くしかありませんでした。

 

職場としては、事前に殆ど対策らしきものはされませんでした。

においがきつくなってかなり経った頃に、症状のひどい人向けに活性炭入りマスク数枚

が支給され、1枚使ってみようとしましたが、サイズが合わず使えず。

密閉型のマスクは、サイズが合わないと間から容赦なくガスが入ってくるので、全く意

味を成しません。

 

私は職場で支給されるよりも前に、運よく家人が活性炭入りマスクを入手してくれてい

たので、ずっとそれを装着していました。見た目がごついので最初はかなり驚かれまし

たが。(当時アマゾンは売り切れ、ビックカメラのサイトにあったそうです)

 

ガス専用のものではないため、防止効果は完全ではありませんでしたが、

かなり密着型だったので、普通のぺらぺらのよりはだいぶましでした。

1回装着して外に出ていい空気を吸うと、マスク自体に塗料のにおいが付着して

いるのがわかるので、1日使うのはけっこうきつかったです。

とはいえ、世間では新型ウイルスが流行りマスクはどこも品切れ続出。

1日1枚以上使うわけにもいかず、このマスクにも限りがあるので、そういう意味でも早

いところ決着をつける必要がありました。

 

 工事中は朝行くのが嫌すぎてよく吐き気がしていましたが、最後の方は無理やり支

度しようとすると強い吐き気が連続し、涙が出てきました。2日連続した時点でやばい

と思い、すぐに産業医に予約し、かかりました。この早めの判断は良かったと思いま

す。朝涙が出てくるというのは尋常ではありません。体が行きたくないと言っている。

あと、「涙が出てくるのは、うつの初期症状」というのをどこかで読んだのを思い出し

ました。 体の症状を無視して精神力だけで突き進むと、後からもっとひどいことにな

ことは、前回の休職で分かっていました。

これは進行する前に食い止めないと大変なことになる、と思いました。

 

この頃から精神安定剤を飲み始めました。(ここに就職する以前に処方されたもの)

既に行くだけで精いっぱいで、気力を要する会話(上司への相談など)が困難になって

いました。

薬を飲むと不安は緩和され、朝もそれほど困難を感じず、支度して行くことができる

状態となりました。上司との会話も可能になりました。

運よくまた動ける状態を作れたので、まだ動けるうちにと、ここからは一気に動き始め

ました。(本格的にうつになってしまうと、こうした手続きなどすべて困難になってし

まうため、ある程度動けるうちに休職の手を打つ必要があります

 

まず産業医に相談した結果、休職を検討した方がよいということになりました。

そこで産業医保健師のアドバイスに従って、内科にかかりましたが、診断書の発行を

断られました。

「ぱっと見、化学物質過敏症の症状だが、患者(私)の申告だけでは職場環境と症状と

の因果関係が証明できない」と言われました。

そして産業医に書いてもらうように言われました。

職場に実際見に行って調査したりして、職場環境と症状の因果関係を証明できるのは産

業医だけだからだそうです。(後から保健師に、うちの産業医は月3日しか来ず、

普段から診察している感じではないため、それも困難でしょうと言われる)

 

こんなことは寝耳に水でしたが、書けないと言われてしまったものは、これ以上粘って

も仕方ない。

この日はいったん帰り、ちょっと休んでからすぐ次の病院の予約を入れました。

すでに職場で私の1か月休みを周知してしまった管理職に、無理しなくていいけど診断

書だけは早くくださいとせっつかれており、もし当日また行かねばならなかったらしん

どいところでしたが、偶然主治医の先生がお休みの日で、翌日の予約になりました。

ほっとしつつ、この日はこれで終わりました。

翌日は職場を早退して心療内科にかかり、すぐに診断書を発行してもらえ、スムーズに

休職までつなげることが出来ました。

 

結局、産業医にかかってから8日ほどで休職に入ることが出来ました。

医療機関が休みの3連休があったにしては、早く収束したほうだと思います。

 

ネットで調べたところ、壁の塗装などで発生するシンナー・トルエンなど有機溶剤系の

ガスによる頭痛・吐き気などの症状対策としては「原因からなるべく遠ざかる」ことが

一番とありました。

 

さらに私の場合は、普段から、喘息を引き起こすほこりなどのアレルゲンや、発がん性

物質となる食品添加物などをなるべく取らないような生活を心掛けているのにも関わら

ず、「そういった物質を常に強制的に浴びさせられている」ということがかなりのスト

レスとなっていました。

なので休職が決まり「工事期間中そこから完全に遠ざかる」ことが可能と決定した時点

で、かなり気持ちが軽くなり、症状も改善していきました。

 

早めに動いたことが良かったのと、診断書を取りに行く間も無理せず、具合悪くなった

らすぐ帰るようにしていたこと、何より普段から良い医者を見つけてかかっていたこと

が、スムースに休職まで運べた要因だったように思います。

 

あとは昨年から眼科や歯科にかかっており、同じような症状が出た時に「歯茎が全体的

に痛くなるのは歯周病ではなく、ストレスで歯ぎしりしているせいだな」「出血もその

せいで免疫力が落ちているせいかも」などと症状の原因の推測が出来たことも大きいよ

うに思います。(なのでしばらくは就寝時や休みの日の昼間に、歯ぎしり防止のマウス

ピースをしていた)

 

そして自分なりに気づいたことは、医者にも職員さんにも逐一伝えるようにしていまし

た。思うにストレスが原因として大きいことなど。

もちろん、同僚にも伝えられるチャンスがあれば、状況をいちいち伝えるようにし

ました。これが職場内への周知をスムーズにしたと思います。

 

早めに動いたおかげで職場の皆さんへの通達も早く済み、引継ぎもスムーズにいき、

同じ担当の方からは「仕事のことは気にせずゆっくり休んでね」とあたたかいお言葉を

かけていただくありがたい状況で、無事休職に入れました。

 

1件目の内科で診断書を断られたときには、さすがにネガティブになりました。

こういう時は思考が悪い方へ悪い方へとめぐってしまいがちです。

視野も狭くなっているので、傷病手当のことはすっかり抜けており、復帰後の体力にも

自信がないため、いろいろ考えてしまいました。

 

しかしこういう時は考えてもらちは空きません。

適当に切り上げ、明日に備えて寝ることにしました。これがまた正解でした。

 

翌日、管理職の方に、もし診断書が取れず欠勤扱いになっても、病気で休職中である

ことは周知でき、回復するまでは休めること、その間のお給料は、この組織ではなく、

もっと大きな全体の制度があって(おそらく傷病手当のことと思われる)6、7割はあと

から返ってくることなどを教えてもらい、目が覚めます。

 

病気でネガティブになっているので、そういったことが全く抜け落ちていて、頭にの

ぼらなかったのですね。以前自分がもらっているのに。思考がネガティブサイクルには

まっているので、今までの経験から次々と悪い未来を予想してしまい、いいことが全く

思いつきませんでした。まあ病気とはそういうものですね。。

そのへんはここ数年のハードな経験で、だんだん解ってきました。さすがにちょっとは

成長しています。

「心配無用」と横からトントンドアを叩いて教えてくれた管理職には、感謝です。

 

思考が悪い方向にぐるぐるしだした時は、そこからいったん離れ、簡単なものでいい

らちゃんとごはんを食べて、お風呂にでも入ってあたたまり、さっさと寝るに限り

す。

 

ちなみに今の職場は休職1か月はお給料が出るのでありがたいです。

 

自分としては、まさかこんなに理想の方向に転がるなんて、3週間前は想像もできませ

んでした。みなが悪環境で大なり小なり体調崩しつつも忙しく働いている職場で、自分

だけが1か月も休むなんて、人よりちょっと症状が激しいとはいえ、とても無理だと思

ったのです。

なので最初は1週間ごとに区切って申請するような、すっきりしないことを申し出まし

た。(本当は無理だと思ったし嫌だったけど)

しかし報告に行った直属の上司には思いがけず「それなら1か月休んだら。そのほうが

安心するし、すっきりするでしょ。」という言葉をかけていただきました。

人数はもちろん足りなくなるけど、1か月という長期なら、むしろ新たに臨時職員を雇

ってなんとかするので、仕事のことは気にしなくていいと言われました。

職場としてはそっちのほうが対応しやすそうでもありました。

 

上司がそう言ってくれるなら、ということで、今回はありがたくお言葉に甘えることに

しました。

 

1か月休みが決まったとたんに、気持ちがものすごく軽くなりました。

どんだけ負担だったんだ私。。。

当然ですが、朝の吐き気も涙が出てくることもなくなりました。

 

やるべきだった仕事も全部同僚が引き受けてくれたので、自分としてはものすごく

気持ちが軽く、この際仕事のことは忘れて思い切りリフレッシュしようと思っていま

す。

 

4月に働き始めてから常に疲れており、1週間くらいお休みをとって湯治にでも行きたい

なーと、ずーっと思っていました。

思いがけずせっかくのチャンスとなりましたが、流行りの新型ウイルスのことがあるの

で、残念ながら温泉は諦めました。

代わりに温泉成分の入浴剤を入れたお風呂に入りつつ、今まで出来なかった、したいこ

とに挑戦していく時間にしようと思っています。

 

なにかのご参考になれば。